★交配時期
犬の交配は1歳を過ぎてから行いましょう。
交配するのは2回目以降の発情時にしましょう。
メス犬には通常1年間に2回発情期(生理)があります。
犬の生理は1ヶ月に1回じゃなくて半年に1回です。
オスに定期的な発情期はありません。
交配は生理(出血)が始まった日から数えて10日~15日くらいの約5日間(排卵日)あたりが最適の交配のタイミングです。
外陰部が充血しふくらんで、血がまじったような粘液が出ます。 それから3~5日後位に出血があり、約1週間後に排卵が起こります。
メス自身も通常はこの時期じゃないとオスを許しません。ですから確実に出血の始まった日を確認しておく方が良いです。
この時期のメス犬は性器から特殊な匂い(フェロモン)を発しており、オス犬はその匂いでメス犬が発情していることを知ります。
犬は出血すると自分で舐めてキレイにします。
始まったと思っていても実はもう2~3日過ぎてしまっていて気付かなかったという事もあります。(無出血な犬もいます。)
動物病院で交配時期を特定する簡単な検査があります。
スメア検査 (交配最適日の判定)この検査は検査した時点でのメスの状態を確認するものなので、
検査当日だけで獣医さんに判断させるのはちょっと難しいところもあります。
前述の始まった日を手がかりにスメア検査を2~3回して確認するのがベストです。
交配基本繁殖
また、同じ犬種でも毛質や毛色の豊富な種類になると組み合わせによって、危険な配合になるケースがあるため、よく調べてから交配してください。
毛色の薄い犬同士の交配は、劣性遺伝同士の交配といい、欠陥を持った仔犬が生まれる可能性が高くなるからです。
犬の交配は、オスとメスの血縁関係や犬種によってさまざまな呼び方があります。
代表的な犬の繁殖方法
- ☆インブリーディング
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インブリーディング(in breeding)とは近親繁殖(きんしんはんしょく)のことで5代間に血縁関係のある交配を言い、さらに以下のようなサブクラスがあります。
●インセスチュアスブリーディング(incestuous breeding)は極近親繁殖のことで、親子間、あるいは兄弟姉妹間による交配のことを指します。
ジャパンケンネルクラブにおいては血統書の発行拒否、もしくは条件付でのみ血統書が発行されます。
(繁殖研究の資料としてのみ必要な場合に限り、「警戒血統」という烙印を押して)。
●ラインブリーディング(line breeding)は系統繁殖(けいとうはんしょく)のことで、3~5代間に同一の犬が2度以上編入されていることをいいます。
たとえば父方の曽祖父と母方の曽祖父が同じ個体などです。
近交退化(きんこうたいか=近親交配によって出現するさまざまな難点)を防ぎつつ、ある特定の形質を維持することが主目的で、家畜繁殖の定番として広く行われています。
- ☆アウトブリーディング
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アウトブリーディング(out breeding)は異系繁殖(いけいはんしょく)のことで、5代間に血縁関係が無い交配のことを指します。
雑種強勢(ざっしゅきょうせい=遠い遺伝子をもったもの同士の交配で免疫力などが強い子が生まれること)が主目的です。
- ☆インターブリーディング
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インターブリーディング(inter breeding)とは変種間繁殖(へんしゅかんはんしょく)のことで、同一品種内における変種同士を交配したものです。
たとえば、マンチェスターテリアとトイマンチェスターテリア、ワイアヘアードフォックステリアとスムースフォックステリア、
スムースダックスフントとロングヘアーダックスフントなどです。
- ☆アウトクロッシング
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アウトクロッシング(out crossing)とは異種繁殖(いしゅはんしょく)のことで、異なる2つの犬種を掛け合わせることを指します。
正式名称ではありませんが、たとえばコッカースパニエルとプードルのコッカープーやチワワとダックスフントのチワックスなどです。
出産後のことも、よく話し合って交配前にきちんと決めておかないとトラブルの元です。
一般的には、雄犬の飼い主には好きな子犬を一頭あげるというのが通例になっているようですが、金銭での解決をするケースもあります。
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